エーワンパッケージが創業以来つくり続けている 「 ダンボール 」。
ダンボールは、何気なく毎日どこかで見ているものですが、いったいどういったものなのでしょうか。
今では、梱包・輸送に欠かせないダンボール。
ダンボールが使われる以前は、運搬に使われる箱は木箱が主流となっていました。
ダンボールの登場により、最低限の強度と、木箱より軽く、なおかつ畳むことができるダンボール箱は、輸送効率を大幅に上げ、近年の物流を支えてきました。
ダンボールの発祥はイギリスです。
これは、包装資材ではなく、シルクハットの通気性をよくするため、波型に折った 1 枚の厚紙を、帽子の内側に取り付けるというアイデアでした。
その後アメリカで、波型に折られた紙のクッション性に注目し、「 わら 」 や 「 おがくず 」 の代替品として、ガラス製品やランプ製品の緩衝材として使われ始めます。
更に、 1 枚の紙を波型に折っただけでは、そのうち紙が伸びてしまいますので、段の片側にもう一枚紙を貼りつけた 「 片面ダンボール 」が開発され、包装資材として使われました。
1880 年代に入ると、段の両側に紙を貼りつけた 「 両面ダンボール 」 開発され、1890 年代には、ダンボールシートを断裁して作られる、いわゆる 「 みかん箱 」 が登場し、様々なものの梱包に使われました。
1900 年代、日本国内で初めてダンボールが製造されました。
ボール紙に段を付けたことから 「 ダンボール 」 と命名して、ダンボール製造の事業を開始します。
1930 年代には、様々なものを輸送するために利用されました。
戦後、ダンボール工場は焼けてしまっていましたが、森林資源保護のために、木箱からダンボールへの切り替え運動が始まり再興、戦後の経済成長を物流の効率化で支え、現在も多彩なニーズに応えるべく、環境にやさしい包装資材として活躍しています。
ダンボールの種類
ダンボールは、段によって生まれるクッション性や、その空気の層から保温性といった機能を持ち、様々なものを梱包するようになりました。
中身によって求められる強度が違うため、「 段 」 の種類が分かれ、それぞれに適した使われ方をしています。
ダンボールの構造による違いや、段の種類を、簡単にご紹介させていただきます。
◎ 片面ダンボール : 当初 1 枚の厚紙を波型に折ったものでしたが、片側に紙を貼りつけたものです。波型が伸びないため、段が壊れにくく、曲線状に曲げやすい柔らかさがあり、簡易的な緩衝材に使われます。
時にはその独特な風合いから、デザイン性のあるパッケージを作ることができます。
◎ 両面ダンボール : 片面ダンボールに、表のライナーを貼り合わせたもので、段の種類( フルート )によって様々な用途に使われます。
◎ 複両面ダンボール : 両面ダンボールの片側に、片面ダンボールを貼り付けたもので、「 W段 」 と呼ばれます。
更に、片面ダンボールを重ねると 「 複々両面ダンボール( トリプル段 ) 」といったもの、また更に片面ダンボールを重ねていくと 「 積層ダンボール 」 といった軽くて丈夫な建材などとして使われるものもあります。
ダンボールの構造と( 段 )フルートの種類
ダンボールは、3 枚の紙(裏ライナ ・ 中芯 ・ 表ライナ ) から成り立っています。
中芯の波型を 「 フルート 」 言い、波の高さによって、ダンボールの種類が分かれます。
厚いダンボールの方が強度がありますが、薄いダンボールは加工精度が高く、印刷適正も優れています。
エーワンパッケージは 「 美粧ダンボール 」 メーカーとして、
Bフルート(B段)、Dフルート(5号段)、Eフルート(E段)、Fフルート(F段)を製造し、
精度の高い加工技術で、美しいパッケージを日々送り出しております。
2024年1月18日