パッケージとは、何でしょうか
パッケージ【package】[名](スル)
1 包むこと。荷造り。包装。特に商品の包装やそのための容器。「―を簡素化する」「コンパクトに―する」
2 ひとまとめにすること。一括して処理すること。また、そのもの。「生産と流通を―して考える」「―保険」
出典:デジタル大辞泉
包装・容器には、様々なものがありますが、エーワンパッケージは 「 美粧段ボール 」 を使用したパッケージを製造しています。商品の性質、また販売経路などにより、それぞれ適した材料と適した方法でパッケージされた商品は、あらゆる場所で見かけます。また昨今は、通信販売の利用が急増し、配送用パッケージも多く求められています。
エーワンパッケージはパッケージメーカーとして、次のような「品質方針」を掲げています。
「お客様第一」の精神を基に、商品価値を高め、使い易い良質なパッケージを提供すると共に、システムの効果的な継続的改善に努めます。
良いパッケージとは、なんでしょうか。パッケージには 「 基本機能 」 として、3 つの役割があります。その 3 つの役割を考慮しながら、最適で、商品が売れるパッケージを作らなければ、お客様から満足は頂けません。
パッケージを作る時に、考慮しておかなければならない 3 つの役割を、保護機能・利便機能・情報機能の観点から考えていきます。
保護の役割を持つパッケージ
パッケージには、中の商品を保護するという役割が 1 番にあります。色々な要因から商品を保護し、消費者が開封するまで、状態を維持しなければなりません。
物理的な要因から、商品を保護する
流通段階での、圧縮や振動、落下などの衝撃による破損、変形等を防ぐこと。
温度や湿度、水などの要因も考えなければなりません。
その為には、パッケージの材質や形状、また個包装のパッケージを更に内装箱・外装箱に入れるなどの包装形態を検討しなければいけません。
生物的要因や人的要因からの保護
生物的要因としては、虫の混入があります。中の商品が見えるよう穴の開いたパッケージなどを作る場合、穴に窓貼りで透明フィルムを貼り、虫などの混入を防ぐことが必要になります。
人的要因としては、イタズラや、犯罪もあるかもしれません。しかし、イタズラできないよう開けにくいパッケージを作ると、購入したお客さんも困りますよね。一度開けると、開いた事が分かるような対策をする必要があります。
利便性の役割を持つパッケージ
昔から一般的に「包装経費は売価の 10 % まで」と言われています。これも諸条件で変わりますが、先ほどの商品保護を満たしたパッケージであれば、なるべく安価で簡単に出来るパッケージが良いですよね。実際売り場で見かける商品は同じような物が同じようなパッケージで並べられています。必要最低限の機能を満たし、尚且つ安価で簡単なパッケージを求めると、必然的に同じパッケージが並ぶことになります。
競合商品との差別化を図る手段としても、パッケージは大きな役割を担います。また、商品の箱詰めから、開封、箱を破棄するまでの中で、パッケージに求められる利便性を考えることも大切です。
流通や商品充填の際の利便性
商品を運搬する為の、運びやすさや、持ちやすさ。また在庫時等の保管のしやすさ等になります。大き過ぎたり、重過ぎたり、段積み出来ないようなものでは、パッケージの利便性が良いとはいえません。
また、形状についても、商品の詰めやすさなどを考えておかなければなりません。フタ部分はA式タイプにするか、
差込タイプにするか。底はワンタッチ底にするか、ジゴク底にするか。などという検討は大切です。
パッケージの形状ひとつで、生産性に影響します。ファストフードをテイクアウトする際に使われるのは、ほぼワンタッチ底のパッケージです。アルバイトを始めたばかりの人でも、すぐに組み立てられるというのは、とても便利です。
販売する時の利便性
パッケージに入った商品を、店員さんが店頭に並べる時を考えてください。パッケージが並べやすく、見分けがつきやすい方がいいでしょう。また、個装された商品がたくさん入っている内装箱を並べる場合も、内装箱の上半分を切り取って、内装箱ごと店頭にならべているのを多く見かけます。それも利便性を考えてのパッケージです。
お買い上げ後の利便性
商品を購入いただいたあとの利便性も大切です。開封のしやすさ、また再封の必要があるのかも踏まえてパッケージを作る必要があります。
また、処分しやすいといった利便性等も必要かもしれませんし、パッケージを捨てずに、何かの目的で再利用できるといった機能も必要かもしれません。
情報機能の役割を持つパッケージ
一度購入した商品が良い商品であれば、次も同じ商品を購入するでしょう。また、オンリーワンな商品であれば、それを購入するしかありません。しかし、実際の売り場は競合商品が切磋琢磨しながら、自社商品を購入していただけるように、色々な工夫がされています。
売れるためにはブランドイメージを確立することが大切です。消費者に商品を認知していただく事。いくら良い商品を作っても、消費者に認知されなければ、購入していただけません。一度手に取れば必ずリピートされる自信があっても、一度手に取っていただくというのが、とても難しいという事は、消費者である私たちでも、想像できると思います。
昨今は、従来からの広告やテレビCMなどに加え、インターネットやSNSなど、消費者に認知される機会が増えました、しかし、やはり実際の売り場において、パッケージの広告効果は大きな効果が得られます。
デザイン等、アイキャッチや商品アピールなど訴求する。
商品について、しっかりと伝達が出来ているか。売り場で目を引く形状・デザインが必要です。商品の売れ行きの要となりますので、大切な役割になります。
商品の必要事項の表示の役割。
お客様に必要な情報の表示をする。法律的に必要なものが多く、食品衛生法・JAS法・薬事法などによるものがあります。また、バーコードや取扱の注意事項。必要に応じてパッケージの開封方法などの表示をしなければなりません。
「紙マーク」や「ダンボールマーク」など、材質の表示や廃棄する方法などを表示します。
環境への配慮。
今や環境の問題は無視できません。持続可能な環境を作るため、環境にやさしい材質、無駄のない設計、積載効率を上げ、エネルギーコストを削減できる工夫、パッケージの再利用、リサイクルなど、パッケージを通して、環境へ配慮することは、これからは必須となるでしょうし、ブランドイメージにも繋がります。
パッケージの3つの役割 まとめ
以上のように、パッケージの役割として、「保護機能」・「利便機能」・「情報機能」の3つを挙げました。
中に入る商品をしっかりと保護し、アイキャッチ性のすぐれたデザインと形状、扱いやすさを兼ね備え、リサイクルや処分のしやすいパッケージ。
エーワンパッケージの美粧段ボールは、他の材料に比べて、役割を満たしたパッケージを、一定の品質基準で、コストを抑えて提供することが可能です。それに加えて、商品の価値を高め、競合商品との差別化を図ることで、お客様からご満足いただけるのです。
2023年12月20日